ROMライタ(プログラマ)導入記-1 21V対応のライタがほしい!
私のレトロPCライフを充実させてくれた機器はいくつかありますが、ROMライタ(プログラマ)もその一つです。
「なぜ2つも?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。これには事情がありますが、それも含めて書きたいと思います。
まず、導入の経緯ですが、我が家では、計6台のMZ-80が稼働中です。
MZ-80は、「クリーンコンピューター」の設計思想に基づいており、起動時には、最低限の機能を持つモニターが立ち上がり、そこに、BAISC、マシン語、アセンブラ、FORMなどを読み込むことにより、多種多様な機能を発揮します。
標準的なモニターは、SP-1002ですが、これを改造し、機能を追加したものが存在します。
月刊I/O 1982年2月号に記事が掲載された、MZ-MONITOR Ver4.0です。
#ROMライタ (プログラマ)GQ-4X4 レポート-2
— retrogamer128 (@retrogamer128) 2021年7月5日
対応ROM → https://t.co/Ueym2YeLFM
やりたいこと
・MZ-MONITOR Ver4.3(2532 オクで落札)の吸い出し、保存→2732に書き込み
・MZ-MONITOR Ver4.0 (月刊I/Oから打ち込み)→2732に書き込み
・Ver4.3は前ユーザーがカスタマイズした内容を解析 pic.twitter.com/cR3uG1XlaY
詳細はここでは避けますが、このパワーアップのため、2532、2732というUVEPROM(紫外線消去型EPROM ,Ultra-Violet Erasable Programmable Read Only Memor)に書き込めるライタが必要でした。
ライタを買うときには、「自分が読み書きしたいEPROMが対応しているか」を知るのが必須です。調べてみると、次のことがわかりました。
- 2532、2732に書き込むためには、21V、25Vの電圧をかけられるROMライタが必要
- 最近のEPROMは、低い電圧でも書き込みが可能になっており、21V、25Vに対応していないものが多い
MZ-80を始めとしたレトロPC、レトロゲームで使用されるEPROMに対応する機種を慎重に選定する必要がありました。
昨今、安くて性能が十分ということで、TL866IIPlusが人気がありますね。
あえて販売サイトへのリンクは張りません(理由は後述)。
しかし、TL866ⅡPlusは、「21V、25Vの書き込みに対応していません」。つまり、2532、2732では使用できないのです。
旧機種である、TL866ⅡCS、TL866ⅡAは対応していることを確認しました。
まずは、「TL866ⅡCS、TL866ⅡAを購入しよう!」とターゲットは決定しました。
さて、結論を先に書いておきますが、「2021年7月現在、TL866ⅡCS、TL866ⅡAは市場に存在しません。」あるかもしれませんが、おそらく、高額で取引されているはずです。
また、「最終的に私が購入したのは、GQ-4X4という機種」です。
顛末に興味のある方は、続きをお読みくださいませ。