retrogamer128の挑戦

レトロPC、レトロゲームの活用、修理、はんだ付け初級者の挑戦と成長の記録

ROMライタ(プログラマ)導入記-1 21V対応のライタがほしい!

私のレトロPCライフを充実させてくれた機器はいくつかありますが、ROMライタ(プログラマ)もその一つです。

 

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私が所有しているROMライタ2種

「なぜ2つも?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。これには事情がありますが、それも含めて書きたいと思います。

 

まず、導入の経緯ですが、我が家では、計6台のMZ-80が稼働中です。

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MZ-80K,C,K2,K2Eの「四兄弟」

MZ-80は、「クリーンコンピューター」の設計思想に基づいており、起動時には、最低限の機能を持つモニターが立ち上がり、そこに、BAISC、マシン語アセンブラ、FORMなどを読み込むことにより、多種多様な機能を発揮します。

 

標準的なモニターは、SP-1002ですが、これを改造し、機能を追加したものが存在します。

月刊I/O 1982年2月号に記事が掲載された、MZ-MONITOR Ver4.0です。

 

 

詳細はここでは避けますが、このパワーアップのため、2532、2732というUVEPROM(紫外線消去型EPROM ,Ultra-Violet Erasable Programmable Read Only Memor)に書き込めるライタが必要でした。

 

ライタを買うときには、「自分が読み書きしたいEPROMが対応しているか」を知るのが必須です。調べてみると、次のことがわかりました。

 

  • 2532、2732に書き込むためには、21V、25Vの電圧をかけられるROMライタが必要
  • 最近のEPROMは、低い電圧でも書き込みが可能になっており、21V、25Vに対応していないものが多い

MZ-80を始めとしたレトロPC、レトロゲームで使用されるEPROMに対応する機種を慎重に選定する必要がありました。

 

昨今、安くて性能が十分ということで、TL866IIPlusが人気がありますね。

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あえて販売サイトへのリンクは張りません(理由は後述)。

 

しかし、TL866ⅡPlusは、「21V、25Vの書き込みに対応していません」。つまり、2532、2732では使用できないのです。

 

旧機種である、TL866ⅡCS、TL866ⅡAは対応していることを確認しました。

 

まずは、「TL866ⅡCS、TL866ⅡAを購入しよう!」とターゲットは決定しました。

 

さて、結論を先に書いておきますが、「2021年7月現在、TL866ⅡCS、TL866ⅡAは市場に存在しません。」あるかもしれませんが、おそらく、高額で取引されているはずです。

 

また、「最終的に私が購入したのは、GQ-4X4という機種」です。

 

顛末に興味のある方は、続きをお読みくださいませ。